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​縁側

昔の日本の住宅には、内と外との境界をあいまいにする中間の領域が存在します。
縁側はまさにその中間の領域で、人や自然とのさりげない交わりを演出する役割を果たしています。
たとえば隣人が訪ねてきたとき、縁側では世間話に花が咲きます。
ちょっと話が盛り上がってきた時には、お茶を出して、縁側はおもてなしの場になります。
プライバシーをある程度守りながら、ご近所さんと親しいコミュニケーションをとることができる、
いわば「茶のみスペース」です。
また、家の前を通り過ぎる人と一言二言交わすようなことも、かつては日常の風景であり、「縁側」は人と人との縁をつくるとても重要な役割をもっていました。
昔は必ずといっていいほど、どこの家にも存在していた縁側ですが、最近ではあまり見かけなくなりました。
今は、和モダンな家づくりにおいて、ウッドデッキという存在がそれを果たしています。
縁側で、夕暮れの風に身をまかせれば心地よく、縁側から見上げる月はとても美しく感じるのはなぜでしょうか。そんなひとときこそが、日本人には今必要なのかもしれません。