日本みつばちの巣箱
先日は、山ぼうしの樹にて「日本みつばちについてのお話と巣箱づくり」を開催しました!
みつばちと言うと、蜂蜜や蜜蝋ばかり意識してしまいがちですが、私たちが毎日食べている野菜や果物の実りに、みつばちがとても大きな役割を果たしてくれているのです。
何年か前にニュース等で「みつばちが減っている」「みつばちの大量死」と大きく騒がれました。
ミツバチは、花の蜜を集めるだけではなく、私たちの毎日の食事に欠かせない果物・野菜を栽培する農業の現場において、果実を実らせるための受粉も行っています。
もし、みつばちがいなくなってしまったら・・・?
世界の作物の3分の1が食べられなくなってしまうそうです。
みつばち減少の原因にはいろいろとあるようですが、その一つに農薬の使用が挙げられています。
世界でも農薬使用が多い国と言われている日本ですが、その被害は、もちろんミツバチだけではありません。
食物連鎖で私たち人間にも何らかの健康被害がでることでしょう。
消費者がきれいなもの、美味しいもの、便利な物を求めるのは当たり前かもしれませんし、その向上心のおかげで日本の技術や化学は発展してきました。
しかし、どのような方法で作られたものなのかを知ることも大切だと思います。
何事も背景のストーリーを知ることで、それに対して感動し、より感謝することもできることでしょう。
無肥料・無農薬で作物を育てる農家さんも増えてきています。
一方、自然栽培では美味しいものは作れないからと化学肥料に頼る方もいらっしゃいます。
どちらの農家さんも、食べる人のことを考えて作っておられるので、どちらが正しいというのはありません。
買い手の価値観と、求めるものー。
できるだけ、環境や生態系に悪影響を与えないものを選ぶことができればと思います。
家づくりも同じだなぁと思ったのでした。
話はもどります。
5組の方々にご参加いただき、建築で出た端材などを使って巣箱を作りました。
ちょうど杉の床材30ミリが使えたので、良かった良かった。
日本みつばちを守る会の方々の指導のもと、みなさん上手に作られました。
完成!
設置!
下の写真は古い巣箱です。
新築と古民家、どっちが好みかなぁ?
「私なら新築がいいな~」 という人や、「いやいや、古民家の方が落ち着くんじゃない?」
という人も。
さて、みつばちさん、どっちを選んでくれるでしょうか。
3月に入ると分蜂がはじまります。